東京2、東京8、東京9、東京10、京都10、東京11、京都11、東京12、京都12
※買い目は基本的に◎-◯のワイド
金曜は3の0。パールアゲインが出遅れてゴールドレッグスだけ来るという、なんにもいいことがなかった今開催を象徴するような幕切れ。ジャパンCを前に絶不調突入です。
気を取り直して中央へ。日頃から常々微修正はしているんですが、改めて少し予想の組み立てを変えてみる。確実に拾える配当を拾うところから始めましょう。
◎ジャグアール
逃げ候補はシャトーディフとニシノインヴィクタ。ともにマイルで緩めの逃げを打ってからの短縮であり、そこまでペースも上がらないだろう。とはいえ、その2頭自体はあまり目立った内容でもないのに人気になっており、妙味に欠ける。隠れ先行馬みたいな存在を探したい。
で、ジャグアール。デビューから3戦して2度は重馬場、1度はマイルで折り合いをかなり欠いて失速という競馬であり、良くも悪くも1400mの良馬場では未知数。いい方に出れば。
◯フォルクスリート
不利があった2走前を除いて馬券圏内までは堅実に伸びてくる。ここでルメール起用。外枠時のルメールは前後の感覚が非常に素晴らしい騎手なので、これまで届かなかったワンパンチを補える。
◎バルミュゼット
逃げ想定のタケルペガサスは2歳時カトレアSでレモンポップともども後続を10馬身離した大器。順調には使えていないが、1年4か月ぶりの実戦だった前走も馬なりで悠々押し切る強い内容。その際はテンから12.1-10.9-11.6-11.9のペースだった。
前置きが長くなったが、要するに「ドスローにはならない」というのがバルミュゼットには大事。ここ2走は前半3F36.9秒、36.5秒と如何ともしがたい展開での敗戦。ようやくまともに流れてくれそうなレースできっちり回収しよう。
◯タケルペガサス
◎ソニックスター
カトレアS(賞)は過去8年で「前走上がり2位以内」が【8-8-4-40】の複回124、同3位以下が【0-0-4-32】。「1~4枠」が複回27、「5~8枠」が同141というあまりにも露骨なレース。
まあ……そりゃそうだよね。下級条件を先行して勝ってきた馬、砂を被り慣れていない馬が多く集まって、中央競馬屈指の差しコースでやる2歳戦なんだもの。外枠差しに振りたい。
新馬戦でいい差しを見せた外枠勢となると、ソニックスターとラタフォレストでしょう。ソニックの前走は時計的に目立たないものの、3馬身半離した2着、3着馬が次走でしっかりと勝ち上がり。レースレベルに一定の担保がある。
◯ラタフォレスト
◎シャンブル
「ニシノカシミヤが先行すると内枠を連れてくる」という法則がある。これまでワンターンのダート戦で6度先行し、1~2枠の馬が【4-4-0-14】で複回130。1~2番人気なら【4-0-0-0】。簡単に言うとコーナー区間のラップをしっかり締めて回ってくるから、外追走組の脚が削がれるということ。
今回も内から(砂被り×の)メイショウヒューマが張り、ニシノカシミヤがついていく想定。内枠の能力上位馬を買う。シャンブルの前走は出遅れもあり、直線は鞍上があまり追っていない中での7着。悪くない。
◯コパノパサディナ
◎バハルダール
ジュタロウ、サンライズアリオン、マルカアトラスと砂を被りたくない方々がことごとく内枠を引いた。これは序盤、絶対に負けられない戦いが繰り広げられるでしょう。外枠追い込みドカンを買う。
現級上位の能力はあるバハルダールだが、気性に難しい面がある模様。ただ、トップジョッキーなら動かせるようで、川田騎乗時も2戦2勝。今回もよろしくお願いします。
◯ブライアンセンス
おなじく外枠追い込みから。前走は展開も向いたとはいえ、4角外7を上がっていき、ラストは流しての3馬身差勝ち。昇級も問題ない。
◎セッション
少頭数かつ逃げ馬不在。ドーブネがジワっと行くか、あるいはデキる男・松岡正海が色気を出して行くか。いずれにせよ外枠勢がハナを切ってのスロー想定で、内枠差し馬は総じて後手に回る。
セッションはアーリントンC2着がハイペースを一旦抜け出してわずかに食われただけの好内容。NHKマイルCは完全なる外差し馬場に泣き、リフレッシュした前走は1.31.9の好時計で順当勝ちだった。展開利あるこの組み合わせなら。
◯ドーブネ
デビューから一貫してスピード馬場のマイルがベストだと思っているのだが、1800m~2000mに挑戦してほどよく馬柱汚し。この距離なら前走くらいは走れて当然。引き続き。
アスクコンナモンダもいいよねえ。上記2頭のワイドともうちょっとオッズ差があればそっちだったかな。
◎ディスペランツァ
京都はもはや内を通るメリットがない。……のだが、どの程度インを空けるかも前に行った騎手たちの胸三寸。それによって後方勢の進路は左右されるので、割と予測不可能な面は否めない。
とはいえ、先行馬多数かつ大外カズゴルティスが逃げ想定という並び、まして2歳重賞なら、差して勝ってきた馬から入ろう。
Twitterにも書いたように、2歳重賞において「同程度の能力があるならレース経験の多い方を買うべし」がセオリー。2戦目で出遅れ気味のスタートから4角大外進出で勝ち切ったディスペランツァの走りはなかなか好印象だった。負かしたメリオーレムも次走でキッチリ勝ち上がっている。
◯ギャンブルルーム
宝塚新馬でズブさを見せながら5馬身差勝ち。あのレースも例年に比べてレベルが低いだのなんだの言われていたが、なんだかんだで(2着以下)6頭中4頭が勝ち上がっている。札幌2歳Sは1日通じて逃げ天国の特殊馬場、かつ1000m通過62.1秒は2歳重賞ということを加味しても遅すぎた。悲観せず。
ほか、最後まで迷ったのがキープカルム。新馬戦はジャンタルマンタルにやられたが、直線よく伸びていた。印を打たなかったのは枠の分。
◎サイルーン
元々東京のスロー瞬発力戦に良績を残す馬であり、前走は道中一切緩まない展開が合わず。ついでに言えば、中山マイルはああいうラップになると外枠が極めて不利なコース形態であり、その分のマイナスも多分にあった。コスモスプモーニの外2とか欲しいね。
◯レッドロワ
左回りは【2-2-1-1】。2走前はどん詰まりで完全にノーカウント、前走はハイレベル戦で、自身も上がり32.9秒は使っていた。最内枠が微妙だが、力を出せばすぐにでも勝てる器。
◎ウルトラソニック
1月の中京戦は引っかかった逃げでテン3F33.8秒を作り、6月小豆島特別はテン4F44.4秒のハイペースを好位追走して5着に善戦している。1400mだと折り合い重視でソロっと乗っている感じで、1200mで心置きなく序盤からかっ飛ばして行けば……と思わせる馬。
◯レッドヒルシューズ
1200mは2戦し、どちらもハイペースを前で運んで2着と1着。先行勢の中ではもっとも内の枠を引き、位置取りも有利に運べる(内の空け方を自分で決め、後方勢を外に振れる)。粘り込み期待。