東京6、新潟9、京都9、東京9、新潟11、京都11、東京11、東京12
※買い目は基本的に◎の単勝と◎-◯のワイド
金曜は4打数3安打でやや負け。サーマウントもラブリアージェも単勝1倍台になるんだね。相手も来ずでしょっぱい1日だった。開催通じてなんというか、あんまりビッグチャンスがなかったな。
さて気を取り直して中央へ。アルテミスSは今年もいいメンバー。これ以外にもコートアリシアン、ダノンフェアレディ、エンブロイダリーなどが控えている今年の2歳牝馬は豊作だね。
【予想の方向性】
東京ダートは内外フラットとする。ハナ主張はシャドウルパンくらいで、ヴァズレーヌあたりが続いてスローペース想定。前に行ける馬を狙う。
◎キャネル
初ダートでこのコースを使った際は現2勝クラス・リアルビギニングを3馬身半差で完封した。2走前は大器ウィンドフォールが1000m通過64.2秒で楽逃げする展開に屈し、前走はインに潜って仕掛けを待たされ、ゴール前で急追してきたが時すでに遅しだった。取りこぼし。東京ダ2100mに戻れば確勝級。
◯ヴァズレーヌ
こちらも未勝利で負かしたシグムンドが先日2勝クラスで2着に入った。前走はイン3追走から直線入り口で早々に仕掛けたものの、徐々に前と離れてしまい、かと思いきやゴール前でまた再浮上していた。水分を含んだ高速馬場のぶんキレ負けした感じで、止まったわけではない。良馬場で先行策なら。
【予想の方向性】
新潟芝はやや外有利とする。逃げそうなのはキトゥンズマーチくらいで、同馬も4走前にマイルで逃げたときは前半3F37.8秒のドスローだった。スローペース想定。中~外枠の先行馬を狙う。
◎ツルマウカタチ
未勝利戦を勝った際の2着馬ピックアチェリーは現2勝クラス、3着テウメッサは現3勝クラス。2走前も勝ち馬アスクカムオンモアは現3勝クラスであり、自身の走破時計1:47.0も同日古馬2勝クラスと0.2秒しか差がない。前走も内有利のトラックバイアスに逆行する形でクビ差2着と、1勝クラスを勝つだけの裏付けが色々ある。
◯シルバースペード
新潟は3戦していずれも3着の得意コース。前走は勝ったニュージーズが強かったのもあるし、やや外伸びになった馬場の内ラチ沿いを逃げ粘って4着争いにはいた。着順ほど悪い負け方ではない。秋のローカル戦で大幅な相手緩和。展開利もあれば足りていい。
【予想の方向性】
京都芝はフラット~やや外有利とする。これといった逃げ馬がおらず、ラッジオ、ナバロンあたりが様子を見ながら行く感じか。スローペース想定。中~外枠の先行馬を狙う。
◎ラーンザロープス
外差し決着となったシンザン記念で内ラチ沿い先行から奮戦して4着だった馬。チューリップ賞は序盤折り合いを欠いた上に、直線は前が塞がってやや不完全燃焼だった。2走前はダートで参考外。自己条件で1500mに短縮した前走はしっかり勝利し、勝ち時計も前日2勝クラス(オーサムストローク)を0.5秒上回る記録だった。昇級も壁にならない。
◯ナムラアトム
デビュー3戦目の1勝クラスはラスト11.4-11.3の加速ラップを差し切って勝利。当時の3着馬マイネルティグレはその後2勝クラスまで勝ち、同4着馬セシリエプラージュがフィリーズレビュー3着に入るなど、ハイレベルな一戦だった。ファルコンSも内有利馬場のハイペースを外目先行する苦しい展開ながら4着確保。いいものを持っている。その2戦のパフォーマンスがよかった割に、近2走は位置がとれずに流れ込むだけ。1200mはちょっと忙しいように感じる。距離を戻しての前進に期待。
【予想の方向性】
芝発走のダ1600mは外枠優勢。少頭数で何が何でもという逃げ馬もおらず、スマートビクターかベネロングポイントあたりが行ってややスローペース想定。中~外枠の先行馬を狙う。
◎グロッシェン
まあ1倍台になると思うんだけど。未勝利戦で3馬身千切った相手が後の青竜S2着馬ソレルビュレット。2走前はブシン、アッシュルバニパルが相手で仕方なしの3着だった。前走は残り200m付近で前を捕まえ、ラストは差を広げて完勝。当時の2-3着馬も既に1勝クラスを勝った。まだまだ通過点。
◯ベネロングポイント
3走前は差し有利の展開に泣き9着。2走前も前後半33.7-38.4のハイペースを先行しながら、バテるどころか逆に最後盛り返すようにして6着だった。なかなかいい馬。前走はボールドゾーンとアピーリングルックの2頭が強すぎたことに尽きる。勝ち時計がハイペースだった同日OPと0.4秒しか変わらなかった。グロッシェン以外には勝てる。
【予想の方向性】
少頭数ながらインスタキング、リビアングラス、シーウィザード、グランドカリナンと先行型が揃った。ミドル~ややハイペース想定。前が残しにくいワンターン2000mということも含め、中~外枠の差し馬を狙う。
◎ヴェールランス
これまでの全3勝は左回りの1800~2000mで挙げていて、今回の舞台も合う。2走前はスタートからガリガリ追うだけ追って4角でヤメる、意図がよく分からない大敗でオミット可能。前走日本海Sは菊花賞のとき散々書いたようにヘデントールのパフォーマンスが異次元だった。2着馬から0.3秒差なら悲観しなくていい。じっくり構えて末脚を生かしてほしい。
◯シランケド
昨年紫苑Sでも強烈な追い込みを見せて3着の実績あり。3走前は縦長の展開で取りこぼし、前走が能力通りの圧勝だった。自然と展開も向きそうなメンバー構成。普通に走れば上位には届く。
【予想の方向性】
超ハイペースの1200mを使ってきたサーマルウインド、前走テン33.0秒を2番手で受けたクランフォードが内から先行。それを制してウインカーネリアンがハナか。他にもノーブルロジャー、セルバーグなど折り合いの怪しい先行型が散在していて、ややハイペース想定。中~外枠の差し馬を狙う。
◎ダノンスコーピオン
福永祐一厩舎に移ってから着実に復調の兆しを見せている。京王杯SCは前後半34.8-33.9のスローペースにジワジワと追い込んで4着。スズハロームとは0.1秒差しかなかったのに、今回ずいぶんオッズに差がある。セントウルSは内有利馬場のスローペースを外から追い込んで0.6秒差、スプリンターズSも内有利馬場で大外を追い込んで0.8秒差と、近2走はトラックバイアスに反する競馬。着順より内容は濃い。相手緩和、距離延長、外回り替わり全てが追い風。ここで復活する。
◯ウインカーネリアン
昨年東京新聞杯では覚醒前夜とはいえナミュールを撃破。その後は勝ち星から遠ざかっているが、ハイレベルな相手と戦い続けているので仕方ない。前走の安田記念はGⅠ勝ち馬が6頭、重賞勝ち馬が16頭というさすがのメンバー構成であり、1.0秒差の14着でもここに混ざれば威張れる。
グランフォードの前走はハイペースを前受けして内容的にはなかなかの勝ち方。ただ昇級戦のGⅡで一気に相手は上がるし、今の京都芝外回りで内目先行がプラスに出るイメージがあまりない。それで1-2番人気ならやや手が出せない。
スズハロームはムラ駆け。たまに原因が全く分からない凡走があるタイプ。CBC賞は内枠が断然有利な競馬で、素直に受け止めたくない2着だった。これも上位人気だとそこまで強調できない。
オフトレイルは折り合い面から距離短縮は確実にプラスだろう。ただ、そもそもラジオNIKKEI賞がメンバーレベル的に微妙だったのと、内有利馬場のハイペースをイン後方待機でかなりハマった勝ち方だったのがどうか。能力面を評価していない。
アグリは前走枠順不利&状態イマイチ、絶好の1400m替わり、斤量面大好転と買い要素てんこもり。ただ、安田隆行厩舎の定年解散に伴って厩舎が替わったのがどうか。転厩は良くも悪くも馬を劇的に変える。杉山厩舎所属としてまだ結果が出ていない以上、全幅の信頼は置きづらい。
【予想の方向性】
東京芝はフラット~やや外有利とする。逃げ経験があるのは最内のミストレスだけ。矢作厩舎、坂井騎手のキャラも含め、これが逃げでほぼ間違いないだろう。他馬はじっくり折り合い専念でミドル~ややスローペース想定。中~外枠の先行馬を狙う。
◎ショウナンザナドゥ
評判馬ダノンフェアレディと対戦した6月開幕週新馬がいきなりのハイパフォーマンス。走破時計1:33.9で3着馬を7馬身、4着以下はさらに5馬身千切った。前走も2歳6月マイル戦史上最速となる1:33.5の好タイムで5馬身差の圧勝。2戦どちらも申し分ない強さ。シンプルに能力買いで。
◯ミリオンローズ
6月東京新馬はラスト11.0-10.9の加速ラップをマークして勝利。当時の2着馬エンブロイダリーは次走を7馬身差レコード勝ち、3着クライスレリアーナも次走5馬身差勝ちで、負かした2頭も重賞級だった。前走はまさかの敗戦となったが、序盤から折り合いを欠いた影響もあったし、なにしろ勝ち時計は2歳レコードで単純にニタモノドウシも強いという説が濃厚。東京のキレ味勝負なら再浮上してくる。
ほか、ブラウンラチェットは個人的にあんまり。今のところ裏付けがないというか。新馬戦のラスト11.6-11.2は確かに優秀ではあるけれど、9月中山の加速ラップは総じて信用できない。
悩ましいのがカムニャック。流してラスト2F10.9-10.9を差し切ったのは間違いなく破格なのだが、いかんせん同日小倉記念で1:56.5のスーパーレコードが出たぶっ壊れ高速馬場だし、1000m通過64.1秒から13.0-13.1-12.2-10.9-10.9の実質400m走。全体時計も2:04.2と遅い。上がり2Fの数字が出やすい条件がこれでもかと整ってはいた。2-3着馬も次走普通に負けている。まあ、金子×友道厩舎で調教バキバキでブラックタイド×サクラバクシンオーでダンシングキイの牝系で……感覚的には多分大物だと思うんだけどね。今回はお手並み拝見ということにしよう。
あとはシホリーン、マイエレメントあたり。馬群で折り合ってから直線伸ばす、いい経験を積んで勝ち上がってきた点を評価。ただ、外めにヤマを張った分で印は回さなかった。
【予想の方向性】
近5走以内に逃げ経験があるのはスタンリーテソーロだけ。そのスタンリーテソーロも逃げたがらない戸崎騎手であり、スローペースが濃厚。前を狙う。
◎スタンリーテソーロ
シンプルに。2走前は前半3F34.2秒のハイペースを前受けし、差し決着に粘り込んだ価値ある2着。前走はベネロングポイントのところでも触れた通り、ボールドゾーンとアピーリングルックが強すぎただけ。溜めすぎなければ。
◯キャプテンローレル
同舞台で先行して1勝クラスを突破したが、近3走はそもそも位置がとれず流れ込んだだけ。ただ前走に関しては勝ったインビンシブルパパの1:10.7が同週古馬OP(1:10.6)と遜色ない好タイムであり、着差着順ほど悪い負け方ではない。スロー濃厚の1400mに戻り、逃げて展開を味方につければ残り目あっていい。